パーソルホールディングスは14日、米国人材ビジネスのケリー社(ミシガン州)との業務資本提携を解消すると発表した。パーソルによると、パーソルがアジア・パシフィック地域を成長市場と位置付ける一方、ケリーはスペシャリティー市場に注力するなど、経営方針に相違が生じたため。
両社は2012年に業務資本提携し、シンガポールに人材サービスの合弁企業「パーソルケリー社」(資本金2億2900万シンガポールドル)を設立した。出資比率はパーソル51%、ケリー49%だが、パーソルは今回、ケリーの持ち株の大部分を約140億円で取得する。
また、パーソルはケリー株約158万株、ケリーはパーソル株約910万株を相互保有しているが、これも持ち合いを解消。パーソルによるケリー株の売却額は約30億円の予定で、ケリーによるパーソル株の売却は金融機関を通じて今後順次行うとしている。
提携解消についてパーソルは「業績への影響は軽微」とし、「ケリー社との友好関係は維持する」としている。