連合は3日、都内で2022年春闘中央総決起集会を開いた。コロナ禍で3年目となる春闘は、全国の仲間をオンラインで結んで開催。芳野友子会長が「現状を打破して未来を変えていく。労働組合は人への投資を積極的に求め、賃上げによる労働者の家計所得を向上させ、消費拡大、経済成長につなげるスパイラルを回そう」と、未来づくり春闘を強調した=写真。
22年春闘で連合は、基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)を2%程度とし、定期昇給(定昇)分の2%と合わせて4%程度の賃上げを目指す。2%の目標を掲げるのは7年連続。また、企業内最低賃金を時給1150円以上とすることなども掲げている。
今月中旬からの本格交渉を前に、芳野会長は「2014春闘から賃上げの流れをつくり上げ、継続している。この流れをさらに前進させるためにも、すべての組合が要求して賃上げに取り組むことが大事だ。そして、この成果を労働組合のない職場で働くみんなにも波及させていき、明るい未来をみんなでつくる。振り返った時に、歴史的転換点であったと言える2022春闘にしよう」と力を込めた。
続いて、袈裟丸暢子中央闘争委員が「『未来をつくる。みんなでつくる。』を合言葉に、働くことを軸とする安心社会に向けて舵を切ろう」と、闘争開始宣言を読み上げ、清水秀行中央闘争事務局長がガンバロー三唱し、団結を胸にこぶしを突き上げた。