転職サービス「doda」が31日発表した昨年春の職種別「平均残業時間」調査によると、1カ月の平均残業時間は20.8時間で前年より0.2時間増えた。最も多い職種は「設計監理・施工監理・コンストラクションマネジメント」の38.3時間、最も少ない職種は「秘書・受付、医療事務アシスタント」の10.5時間だった。
残業の多い職種は設計監理のほか、「プロデューサー・ディレクター・プランナー」の32.5時間、「施工管理」の31.8時間などで、建築やクリエイティブ系に多かった。少ない職種は秘書・受付のほか、「営業事務アシスタント」の11.1時間、「金融業界の代理店営業」の11.4時間などで、上位10のうち事務・アシスタント系が7つを占めた。年代別では40代が22.2時間で最も多く、30代の21.7時間、50代の20.8時間が続いた。
残業時間の最も多いのは「5時間未満」の24.0%で、「20~25時間未満」の13.5%、「10~15時間未満」の13.0%が続いた。「60時間以上」も5.5%あった。全体の平均では、実働日数を20日とすると、1日あたり1時間程度の残業をしていたことになる。
調査は昨年8月に実施、コロナ下の4~6月の3カ月間の平均を取った。20~59歳の男女正社員1万5000人の有効回答を集計した。