ディスコが27日発表した「外国人留学生・高度外国人材の採用調査」によると、2021年度に外国人留学生を新卒採用した企業の比率は22.6%で、前年より12.8ポイントの大幅減となった。17年度以降、30%台半ばの比率で推移していたが、21年度は新型コロナの影響が留学生の採用を直撃した形だ。
採用した企業の採用数は「1人」が58.5%で最も多く、「2~3人」の26.8%が続いた。平均1.90人で、前年より0.67人減少。「1人」採用企業が前年より5.3ポイント増えており、採用数も絞ったことがわかった。
採用区分は「文系学部卒」が43.9%で最も多く、職種で最も多かったのは製造業では「研究・開発・設計関連」が42.1%、非製造業では「IT・ソフトウエア関連」が33.3%だった。
22年度については「採用予定あり」が38.7%となっており、例年並みの採用意欲に回復する兆しがみられる。
調査は昨年12月に実施、全国432社の回答を集計した。