厚生労働、文部科学両省は14日、今春卒業の大学生らの就職内定状況(昨年12月1日現在)を発表した。それによると、大卒の内定率は83.0%(前年同期比0.8ポイント増)となり、コロナ禍で大きく下がった1年前から改善した。コロナ前の20年3月卒の87.1%には及ばなかった。
内訳は国公立が86.3%(同1.5ポイント減)、私立が81.9%(同1.5ポイント増)で、短大が62.8%(同5.2ポイント増)、高等専門学校が91.2%(同5.9ポイント減)。大卒の男女別では、男子が81.3%(同0.9ポイント増)、女子が85.0%(同0.7ポイント増)。文理別では文系が82.1%(同0.8ポイント増)、理系が87.3%(同1.3ポイント増)。
地域別では関東の86.7%(同3.3ポイント増)が最高で、中部も83.7%(同3.5ポイント増)、九州も82.0%(同2.2ポイント増)となっているが、近畿は82.4%(同0.1ポイント減)、北海道・東北が78.1%(同5.9ポイント減)、中国・四国も75.4%(同4.2ポイント減)と前年を下回っている。
調査は大学、短大など112校の6250人を対象に実施した。政府は学生の就職難を避けるため、経済界に今春卒業生から卒業後3年間は新卒扱いするよう要請している。
来春の大卒内定率は1月で13.5% ディスコ
ディスコが14日発表した23年卒業予定の大卒内定率は1月1日時点で13.5%(前年同期比4.8ポイント増)となり、前年を大きく上回っている。うち文系男子が12.7%、同女子が12.3%。理系男子が13.3%、同女子が19.4%となっている。来春卒業者は3月に就活が解禁される。
調査は1~6日に実施、同社の「キャリタス就活」モニター1104人の回答を集計した。