東京商工リサーチが11日発表した2021年の飲食業倒産(負債1000万円以上)は648件(前年比23.0%減)、負債総額433億2800万円(同13.1%減)といずれも減少し、件数では20年の842件から大幅に減少した。しかし、そのうち新型コロナ関連は300件を占め、20年の138件の2倍以上となった。
業種別では日本料理店など「専門料理店」が170件で最も多く、「酒場・ビアホール(居酒屋)」が152件、「食堂・レストラン」が118件の順。居酒屋は152件のうち、コロナ関連が84件を占め、業種別での最多となった。
一方、「持ち帰り飲食サービス業」は16件(同10件減)、「宅配飲食サービス業」も23件(同14件減)といずれも過去10年の最低に。コロナ下の「巣ごもり需要」や「オンライン飲み会」などの広がりを反映したとみられる。