厚生労働省は5日、「過重労働解消キャンペーン」の一環として昨年11月6日に実施した「特別労働相談受付」の結果を発表した。それによると、480件の相談が寄せられ、主な内容は「長時間労働・過重労働」の56件、「パワハラ」の48件、「解雇・雇い止め」の47件、「賃金不払い残業」の46件など。8割近くが労働者からの相談で、業種は商業、保健衛生業が多かった。
主な相談事例としては「毎日9時半から深夜零時~2時ごろまで働き、時間外労働は月120時間ほど。休日手当の支払いはなく、振り替え休日や代休もない」(金融・広告業の20代男性)、「上司に処理不可能な業務を指示され、できないと"お前は能力がない。降格させる"と言われ、心身に支障をきたした」(40代のメンテナンス業務)などがあった。