内閣府が24日発表した2020年度国民経済計算年次推計によると、20年度の名目GDPは535.5兆円(前年度比3.9%減)と8年ぶりのマイナスとなった。19年度まで7年連続のプラスだったが、新型コロナによる消費低迷などでマイナスとなった。物価上昇分を差し引いた実質GDPも同4.5%減と2年連続のマイナス。国民1人あたり名目GDPも425.9万円(同3.6%減)で9年ぶりのマイナスとなった。
一方、国民1人あたりの名目GDP(暦年)はドル換算で4万48ドル(同1.3%減)となり、経済協力開発機構(OECD)加盟38カ国中19位で前年と同じだった。フランス、イタリアとほぼ同水準。為替レートは1ドル=106.8円で、前年の109.0円より円高・ドル安となっている。