全国求人情報協会が24日発表した11月の求人広告掲載件数(週平均・職種別合計)は、109万2349件(前年同月比26.5%増)となった。昨年3月以来、20カ月ぶりに100万件の大台に戻した。新型コロナウイルスの鎮静化に伴い、人流と経済活動が活発化してきたことが要因。ピーク時の160万件には及ばないが、長い低迷から転調の動きがでてきた。
前年比については、昨春からコロナ禍で激減したため、その反動で大幅増となっているものの、確実に件数は上向きに伸びている。職種別でみると、「サービス」の中で「飲食店スタッフ」が週平均13万3291件(同45.6%増)、「調理スタッフ」は10万940件(同51.5%増)、「運搬・清掃・包装」は14万2635件(同21.3%増)、最も掲載件数が多い「販売」も17万3678件(同10.3%増)となっている。
雇用形態別では、全体の7割を占めるアルバイト・パートが同17.7%増、このほか正社員が同44.3%増、契約社員が同20.6%増だった。
また、地域別では最も件数の多い関東・甲信越が同16.5%増だったほか、北海道・東北は同43.1%増、中部・北陸は同37.9%増、近畿は同29.3%増、中四国は同32.5%増、九州・沖縄が同38.0%増となった。