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2021年12月24日

ワクチン接種会場への看護師派遣、特例措置を来年9月末まで延長 労政審需給部会が了承

n211224.jpg 厚生労働省は、新型コロナウイルスのワクチン接種会場に限って特例的に認めている看護師派遣について、当初の来年2月末から9月末まで延長することを決めた。24日の労働政策審議会労働力需給制度部会に諮り、関係省令の改正が了承された=写真。看護師派遣を巡っては、労働者派遣法で派遣は原則禁止されているが、新型コロナに伴うワクチン接種には一時的に多くの看護師が必要で、来年の3回目の接種を念頭に置いている。

 今年4月、原則禁止の看護師派遣については2つの動きがあった。ひとつは、4月1日に解禁された「へき地の医療機関への看護師などの派遣」と「社会福祉施設などへの日雇い派遣」で、これとは別に同月下旬、厚生労働省は新型コロナのワクチン接種会場に限定して来年2月末までへき地以外でも認めていた。今回の延長措置は後者に関する対応となる。

派遣法、労使協定方式の「例外的対応」選択は4.4%

 同日の部会で厚労省は、労働者派遣事業報告書(2021年6月現在)に添付される「労使協定書の賃金等の記載状況」について、本年度の集計結果(一部事業所)を公表した。「例外的対応」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、本年度限定で雇用の維持・継続の観点から設けた施策。集計結果によると、「派遣先均等・均衡」を選択した事業所が7.8%、「派遣元の労使協定」は88.2%、「併用」は4.0%だった。

 この「労使協定」と「併用」を選択している事業所のうち、「例外的対応」を用いた事業所は4.4%で、一部事業所で雇用維持の底支えの役割を果たした模様だ。また...

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