エン・ジャパンが15日発表した11月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1605円で、前月比0.6%減、前年同月比0.2%増となった。前月比は2カ月連続のマイナス、前年同月比は13カ月連続のプラス。マイナスの要因は、時給の低いオフィスワーク系と介護系案件が増えたため。
職種別(大分類)では、最大規模の「オフィスワーク系」が1577円(前年同月比0.8%増)だったのをはじめ、「クリエイティブ系」が1929円(同3.2%増)、「IT系」が2352円(同2.8%増)、「医療・介護系」が1348円(同1.2%増)など、7職種中6職種でプラスとなった。軽作業を含む「その他」は1246円(同0.7%減)だった。
地域別では、関東が1693円(同1.2%増)、東海が1413円(同横ばい)、関西が1431円(同0.6%減)となり、関西が前年を下回った。
一方、ディップが同日発表した3大都市圏の平均派遣時給は1495円(同4.1%増)で、「はたらこねっと」に掲載された求人件数は約18.4万件(同73.1%増)で、10月より2.8万件ほど増加。リクルートが14日発表した3大都市圏の平均派遣時給は1718円(同0.3%増)で、「リクナビ派遣」に掲載された求人延べ件数は約49万件と10月より3万件ほど増え、求人数は着実に回復しているようだ。