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2021年12月14日

来年の景気は「回復」が22% 懸念は「原料高」、帝国データ調査

 帝国データバンクが14日発表した2022年の景気見通しに関する企業調査によると、来年の景気が横ばいを示す「踊り場局面」と答えた企業が40.9%で最も多かったが、「回復局面」が22.3%、「後退局面」が12.6%と回復を見込む企業の比率が多いことが分かった。

 1年前に比べると、「回復局面」の回答比率は8.5ポイント増えており、とりわけ、「飲食店」の37.7%(同24.7ポイント増)、「旅館・ホテル」の32.6%(同17.4ポイント増)、「娯楽サービス」の29.0%(同15.2ポイント増)など、コロナに直撃された業種の回復期待が高い。

 一方、景気の懸念材料としては(三択)、「原油・素材価格の上昇」が82.5%で最も多く、「感染症による影響」の39.5%、「人手不足」の30.6%を大きく上回った。政府などの政策については、「感染症の収束」を望む声が50.3%で最も多く、「原材料不足や価格高騰への対策」の41.4%、「中小企業向け支援策の拡充」が39.4%で続いた(複数回答)。

 調査は11月16~30日に実施、全国1万1504社から有効回答を得た。

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