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2021年12月 9日

本人希望は会社主導の1.4倍 異動による満足度、パーソル総研

 パーソル総研が9日発表した「非管理職社員の異動配置に関する調査」によると、本人希望による異動は会社主導の異動に比べ、異動後の満足度が約1.4倍高いが、本人意向の異動は1割程度にとどまっていることがわかった。正社員らの異動はサラリーマンの"宿命"とみられてきたが、近年のジョブ型採用の拡大に伴い、企業側の異動戦略に一石を投じる結果となっている。

 非管理職社員の異動は年間平均で2割ほどあるが、異動配置について「明確な方針がある」企業は35.0%程度で、「どちらかといえば方針がある」が最多の40.2%。社内公募制度のある企業は55.7%、フリーエージェント制度(公募の有無にかかわらず、社員の希望を受け付ける制度)のある企業は34.8%あった。

 これに対して、社員側の意識は企業側と微妙にズレており、会社指示の異動について希望に合わない場合は拒否したり、退職する意向の社員は「職種の変更」で21.6%、「事業部門の変更」で21.3%、「転勤」では30.6%に上っている。

 また、異動前後の仕事の満足度についても、会社主導の場合は「満足→満足」と「不満足→満足」を合わせた満足派は38.7%で、不満足派は61.3%だったのに対して、本人希望の場合は満足派が55.5%、不満足派が44.5%となり、満足派が会社主導の1.4倍程度多いという結果になった。

 調査は7月21日~8月1日、従業員300人以上の652社と非管理職社員3000人を対象に実施した。

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