連合は2日開いた中央委員会で、2022年春闘で基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)を2%程度とする闘争方針を正式決定した。定期昇給(定昇)分の2%と合わせて4%程度の賃上げを目指す。2%目標を掲げるのは7年連続となる。また、企業内最低賃金を時給1150円以上とすることなども目標とした。
来春の春闘については、岸田首相も11月26日の「新しい資本主義実現会議」で、「3%を超える賃上げ」を期待する考えを述べている。しかし、経団連は3%超という数字について、「個社の賃金決定の大原則がある」(十倉雅和会長)などとけん制、一律の賃上げには否定的な姿勢をみせており、先行きは不透明だ。