全国求人情報協会が25日発表した10月の求人広告掲載件数(週平均・職種別合計)は、92万2904件(前年同月比20.2%増)となった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う60万件台の低迷からやや抜け出し、8月から3カ月連続で90万件台に乗せたが、コロナ前の160万件台には遠く及んでいない。
前年比については、昨年4月からコロナ禍で激減したため、その反動で大幅増となっている。職種別でみると、「サービス」の中で「飲食店スタッフ」が週平均10万4232件(同35.7%増)、「調理スタッフ」は7万7949件(同39.1%増)、「運搬・清掃・包装」は11万7856件(同17.5%増)、最も掲載件数が多い「販売」も15万3454件(同5.9%増)となっている。
雇用形態別では、全体の7割を占めるアルバイト・パートが同11.8%増、このほか正社員が同41.1%増、契約社員が同19.1%増だった。
また、地域別では最も件数の多い関東・甲信越が同13.6%増だったほか、北海道・東北は同32.6%増、中部・北陸は同32.4%増、近畿は同24.4%増、中四国は同31.1%増、九州・沖縄が同32.2%増となった。