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2021年11月18日

契約内容の明示が「必ずある」は3割 トラブルも4割、連合のフリーランス調査

 連合が18日発表した「フリーランスとして働く人の意識・実態調査2021」によると、主要な取引先企業との報酬額の決定には56.5%が「双方で協議して決める」だったが、「取引先が決める」も34.2%あった。また、書面やメールなどによる契約内容の明示について、「必ずある」は29.9%に過ぎず、「ない時もある」が45.5%、「ない」が24.6%あった。

 この1年間でトラブルを経験したかどうか聞いたところ、「経験した」が39.7%に上った。職種で最も多かったのは「コミュニケーション関連」の47.6%と「クリエイティブ関連」の47.4%。トラブルの内容(複数回答)は「報酬支払の遅れ」が29.5%で、「一方的な仕事内容の変更」が29.5%、「不当な低報酬」が26.4%、「継続案件の一方的な打ち切り」が25.7%など。対処方法(同)は「発注者と直接交渉」が40.1%で最も多かったが、「何もできなかった」も31.2%あった。

 連合では「契約が曖昧なまま業務を進めているケースが大半を占めており、トラブルが発生しやすい状況になっている点が懸念される。フリーランス保護の法整備が急務」とコメントしている。

 調査は10月1日~5日に実施、全国の20~59歳の本業フリーランス1000人の回答を集計。平均週労働時間は「30時間~40時間未満」が22.2%、前年度の収入は「100万円未満」が30.6%でそれぞれ最多だった。


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