リクルートホールディングスが15日発表した2021年9月連結中間決算(国際会計基準)によると、売上収益(売上高)は1兆3659億700万円(前年同期比30.8%増)、営業利益は2229億2800万円(同2.98倍)、営業利益に減価償却費などを加えたEBITDAは2663億5900万円(同2.16倍)、中間利益は1651億6900万円(同2.64倍)となりコロナ禍で大幅減収減益となった前年から一転して大幅な増収増益を記録した。中間配当は10.5円で1円の増配、期末も10.5円を予定しており、年間では21円と1円の増配を予定している。
主要セグメント別売上収益では、最大部門の人材派遣はスタッフサービスとリクルートスタッフィングの国内派遣が2926億円(同2.8%増)で微増だったが、海外派遣がコロナ禍から立ち直って3780億円(同31.2%増)の大幅プラス。検索エンジン「インディード」などのHRテクノロジーは3989億円(同2.25倍)と大きく伸びた。一方で、住宅、結婚などのメディア&ソリューションは3097億円(同1.3%増)にとどまった。
通期見通しも好調を維持するが、新型コロナの先行き不透明があるとして、売上収益は2兆7000億~2兆8000億円(前期比19.0%~23.4%増)、営業利益は3500億~3800億円(同2.15~2.33倍)、当期純利益は2585億~2785億円(同96.7%増~2.12倍)と幅を持たせている。