日本人材派遣協会が15日発表した今年第3四半期(7~9月)の派遣社員の実稼働者総数は平均36万8896人(前年同期比7.6%増)となり、2四半期連続で前年同期を上回った=グラフ。昨年の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた落ち込みの反動増もあるが、昨年第3四半期を底に実人数も徐々に増えている。会員企業517事業所を集計した。
地域別では、最も多い南関東が20万2519人(前年同期比6.9%増)、北関東・甲信が2万236人(同12.7%増)など全10地域でプラスとなった。
業務別では、最も多い一般事務が17万6311人(同8.4%増)、営業が3878人(同8.3%増)、情報処理システムが8936人(同4.0%増)、軽作業が1万789人(同23.4%増)と伸びたものの、機械操作の4万6234人(同0.8%減)、財務の1万262人(同2.0%減)、販売の3047人(同16.5%減)の3業務は減少した。
紹介予定派遣は2877人(同11.7%減)、成約件数は3388件(同21.1%減)。短期派遣(30日以内)は7万3519人(同10.1%増)と2四半期連続でプラスとなった。それでも、2018年前後の10万人には戻っていない。