ランサーズが12日発表した「新・フリーランス実態調査2021~22年版」によると、今年の広義のフリーランス人口は約1577万人(前年比3.9%増)、経済規模は約23.8兆円(同6.8%減)となった。コロナ禍によるリモートワークの普及などでフリーランス人口は増えたものの、企業側の需要は減少したためとみられる。
内訳は「副業系」が424万人、「パラレル系(複業)」が356万人、「自由業」が297万人、「自営業」が500万人。
過去1年間にオンラインで仕事をした人は過半数の53.2%に上り、フリーランス業務のデジタル化が進んでいる。オンラインではフリーランス全体の平均より年間収入が10万円程度高く、週の勤務時間も短いという。また、30%以上が「過去や現在にマネジメント経験がある」と答えており、同社はテレワークで時間に余裕のできたマネジメント層がフリーランスに"参入"したとみている。
調査は9月30日~10月4日に実施、過去1年間にフリーランスの仕事をした20歳以上の男女3094人(うちフリーランス1548人)の回答集計から推定した。
【関連記事】
フリーランス保護の指針、現行法令下の「留意事項」に留まる
「雇用類似」「労働者性」の境界整理は先送り(5月10日)