ディップが12日発表した10月のアルバイト時給は平均1195円で、前月比13円(1.1%)増、前年同月比79円(7.1%)増となった。前月比は3カ月連続のプラス、前年同月比は10カ月連続のプラスとなった。10月からの最低賃金の大幅引き上げを反映したとみられる。
大職種別にみると、8月と同様に製造・技能が1390円(前年同月比29.4%増)、建設が1618円(同29.3%増)、教育が1708円(同18.9%増)と大幅な伸びをみせ、9職種のうち6職種がプラスだったが、専門職が1251円(同5.4%減)、サービスが1268円(同3.2%減)など、3職種はマイナスだった。
地域別では関東が1244円(同7.8%増)、東海が1153円(同10.7%増)、関西が1236円(同0.3%増)、九州が1097円(同13.4%増)と全地域でプラスとなったが、関西の伸びが鈍かった。
同社の「バイトル」に掲載された求人件数は約20.5万件で、前月比10.5%増、前年同月比35.7%増。前月比は8月のマイナスから2カ月連続でプラスとなり、前年比も7月以降、前年の落ち込みの反動で大きく伸びている。
一方、マイナビが同日発表した10月のアルバイト・パート平均時給は1137円で前月比0.2%増、前年同月比1.3%増となった。