日本生産性本部が11日発表した「日本の労働生産性の動向2021」によると、20年度の時間当たり名目労働生産性(就業時間1時間当たり付加価値額)は4986円(前年度比0.1%増)の微増だったが、物価上昇率0.6%を織り込んだ実質生産性は同0.4%減となった。コロナ禍により、20年後半は回復に転じたが、21年に入って再び低迷した。12月下旬に国際比較を発表する。
就業者1人当たりの名目生産性は805万円(同2.9%減)と3年連続で低下が続いている。実質生産性は同3.4%減で、リーマン・ショック時の08年度の同3.1%減をさらに上回り、現行統計で比較可能な1995年度以降、最大のマイナス幅となった。GDPのマイナスが最大要因。