製造請負・派遣の日総工産が8日発表した2021年9月連結中間決算(日本基準)によると、売上高は366億9400万円(前年同期比11.3%増)、営業利益は8億2400万円(同12.7%増)、経常利益は9億800万円(同8.2%減)、中間利益は5億8700万円(同1.6%減)となり、前年の二ケタ減収減益から増収増益基調に復帰した。
前年は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、主力の自動車などの生産が一斉にダウンしたが、その後は回復傾向にあり、自動車は半導体不足などによる生産調整でスタッフの稼働率が落ちたものの、電子デバイスの好調などで増収に転じた。今後の生産回復に向けて、9月の在籍者を1万4225人(同1079人増)に増やした。
通期予想は売上高780億円(前期比14.3%増)、営業利益24億円(同7.7%減)、当期純利益17億5000万円(同9.9%増)の増収減益を見込んでいる。配当は期末のみで1株あたり18円(同2.1円減)を予想。2年連続の減配となる見通しだ。