リクルートが27日発表した2023年3月卒業予定の大学生らのインターンシップ・就職活動準備に関する調査によると、9月時点で約7割の学生が企業のインターンシップに参加していることがわかった。前年より2割以上増えており、同社は「コロナ禍でインターンシップのウェブ化が加速しているため」と分析している。
インターンシップで「1デイ仕事体験」に参加した学生の割合は68.4%(前年同期比21.6ポイント増)と大幅に増加した一方、「活動予定」は21.7%(同12.7ポイント減)と減少し、参加済みが大きく増えた。「応募」段階も含めると、参加者は72.3%にのぼる。
参加した企業数は平均5.30社(同1.27社増)で、形態別ではウェブが4.58件(同1.39件増)、対面が0.72件(同0.61件減)とウェブが主流を占めている。
インターンシップは企業と就活生の実質的な「内定獲得活動」となっており、コロナ禍によって方法も対面方式からウェブ方式に傾斜している。これについて「1日ぐらいのウェブ参加だけで、どこまで企業のことが理解できるのか」との疑問や批判も増えている。
調査は9月21~27日に実施、「リクナビ会員」の大学生、大学院生2653人の回答を集計した。