全国求人情報協会が25日発表した9月の求人広告掲載件数(週平均・職種別合計)は、94万4715件(前年同月比37.0%増)となった。8月に9カ月続いていた80万件台から90万台に乗せ、連続でキープした格好。新型コロナウイルス感染拡大の沈静化を受け、秋から年末にかけての伸び幅が注目される。
前年比については、昨年4月からコロナ禍で激減したため、その反動で大幅増となっているが、ピーク時は160万件で推移していた。職種別でみると、「サービス」の中で「飲食店スタッフ」が週平均9万5356件(同40.6%増)、「調理スタッフ」は7万6804件(同46.8%増)、「運搬・清掃・包装」は12万3573件(同41.6%増)、最も掲載件数が多い「販売」も16万2080件(同16.6%増)となっている。
雇用形態別では、全体の7割を占めるアルバイト・パートが同30.0%増、このほか正社員が同63.9%増、契約社員が同33.1%増だった。
また、地域別では最も件数の多い関東・甲信越が同37.4%増だったほか、北海道・東北は同48.3%増、中部・北陸は同48.0%増、近畿は同35.5%増、中四国は同54.1%増、九州・沖縄が同51.3%増となった。