連合は21日開いた中央執行委員会で来年の春闘基本構想について、2%の賃上げ分(ベースアップ)と2%の定期昇給分を合わせて4%程度の賃上げを目標とすることを決めた。2%の賃上げ目標は7年連続。労働者の「底上げ」「底支え」「格差是正」の取り組みを加速させて、「分配構造」を転換する突破口にするとしている。
今年の春闘は新型コロナの感染長期化で平均5180円(前年比1.78%増、4772労組の加重平均)と2%に届かず、2年連続の2%割れの低調な結果となった。来年はコロナの収束の兆しが見え始めてきたこと、今回の衆院選で与野党とも「分配の強化」を公約に打ち出していることなどから、春闘には有利な情勢になるとみられる。これに対して、経営側がどのような姿勢を打ち出すかが注目される。