帝国データバンクが14日発表した企業の「休廃業・解散」動向調査(速報値、個人経営を含む)によると、今年1~9月で4万1761件(前年同期比3.7%減)となった。政府・自治体などによる資金繰り支援や補助金などの対策が一定の効果を上げているとみられる。同社は、通年では5万5000件前後と予想している。
業種別で最も多いのは建設業の5519件(同0.6%減)だったが、製造業、卸売業、小売業なども減少している。一方、サービス業は5400件(同3.4%増)、不動産業も1345件(同1.7%増)と増えた。細かく見ると、ホテル・旅館が143件(同37.5%増)、旅行代理店が71件(同77.5%増)などコロナ直撃業種の急増ぶりが明らかになっている。