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2021年10月 7日

「現場の声を受け止めて広がりある活動」連合・芳野新会長、就任会見で抱負 立民・共産合意に指摘も

n211007_1.jpg 日本最大の労働組合の中央組織・連合の芳野友子会長=写真・上=は7日、東京都内で就任後初の記者会見に臨んだ。芳野会長は「企業は経営計画があってトップダウン。労働組合は一人でも多く参画してもらって、その声によって執行部が方針を立てていくボトムアップ型の活動だ」と強調したうえで、「連合内だけでなく、組合の外にいる仲間にも声を掛けて現場の意見をしっかり受け止め、広がりある活動を展開していく」と述べた。

 注力したい取り組みとして、「一丁目一番地は女性参画。多くの非正規が女性なので、全体的な底上げにつながるような施策を手掛けたい」と話し、賃上げなどを含む労働環境の改善に総力を挙げる考えを示した。

n211007_2.jpg また、目前の衆院選に絡み、支持政党の立憲民主が共産党との候補者調整を進めているのに対し、芳野会長は「連合はこれまでも共産党の閣外協力はあり得ないと主張してきた。しかし、現場をみると、連合推薦候補者の選対に共産党が入り込んで、両党の合意を盾にさらなる共産党政策をねじ込もうとする動きがあるのは事実」と指摘。「立憲民主には現場で混乱をきたさないよう選対のコントロールを求める」と述べた。

 この日の会見には、日教組出身の清水秀行事務局長らも出席した=写真・下


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