東京商工リサーチが6日発表した21年度上半期(4~9月)の旅行会社の倒産(負債1000万円以上)は16件、負債総額は23億7400万円だった。前年同期より10件増え、約259億円の減少となった。昨年は負債額278億円のホワイト・ベアーファミリーの大型倒産があったため、負債額は大きく減った。
ほとんどが新型コロナ関連倒産で、出入国規制や緊急事態宣言によって人流が大きく減ったため、大きな打撃を受けた。政府は感染が一段落した昨年7月に「Go Toトラベル」キャンペーンを始めたが、再び感染が増えたため、同年暮れに中断したまま現在に至っている。
同社によると、昨年1年間に廃業した旅行業者は158社で、過去10年で最多を記録。今年はそれを上回る可能性もあるという。