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2021年10月 5日

上半期の中途採用、7割が「未充足」  DX人材不足、リクルートエージェント

 リクルートエージェントが5日発表した「2021年度上半期中途採用動向調査」によると、上半期の採用充足企業はわずか17.7%に過ぎず、70.5%が未充足だった。DX人材を求めるインターネット業界などで未充足が目立つ結果となった。

 上半期の採用計画に対する採用結果について、「100%以上」の企業は17.7%で、「50~100%未満」が24.4%、「50%未満」が46.1%に上り、未充足は70.5%に上った。

 業界別にみると、「充足」企業の割合が最も高かったのが「化学業界」の24.0%。これに対して、「インターネット業界」は10.4%、「IT通信業界」は13.1%と低く、どちらも充足率は「50%未満」が5割前後に達している。

 下半期の中途採用については「4人以下」の予定企業が79.9%で最も多く、「5~9人以下」が10.0%、「10~49人以下」が8.7%あったが、インターネット、IT通信業界では「5人以上」を予定している企業の割合が高くなっている。また、面接は11.6%の企業が「すべてオンライン」、52.0%が「一部オンライン」を予定しており、オンライン面接の定着ぶりがうかがわれる。

 同社によると、転職市場は昨年4月の第1回目の緊急事態宣言時を底に、それ以降は改善傾向が続いており、業界を問わず企業のDX推進が活発になっていることから、この分野の人材を十分に確保できない状況にあり、下半期も同じ傾向が続くと予想している。

 調査は7月26日~8月6日に実施、同社サービスの利用企業1万3041社の回答を集計した。


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