ニュース記事一覧へ

2021年9月30日

昨年の民間給与、2年連続減 コロナで賞与減る、国税庁

 国税庁が29日発表した2020年分民間給与実態調査によると、コロナ禍を反映して給与所得者は約5928万人(前年比1.0%減)、給与総額は約219兆2054億円(同5.4%減)とどちらも減少した。

 1人あたりの年間平均給与も約433万円(同0.8%減)で2年連続の減少。男女別では男性が約532万円(同1.4%減)、女性が約293万円(同1.0%減)。就労形態別では正社員が約496万円(同1.5%減)、非正規社員が約176万円(同0.9%増)だった。このうち、賞与は約65万円(同8.1%減)となり、正社員のボーナス減がマイナスの主要因とみられる。減少幅はリーマン・ショック当時の同13.2%減に次ぐ幅だった。

 また、正規と非正規の差は320万円となり、前年の329万円から縮小、12年以来拡大が続いていた格差が縮小した。

PAGETOP