厚生労働省が10日発表した主要企業の今年の夏季一時金妥結状況によると、平均妥結額は77万3632円(加重平均、前年比6.59%減)となり、3年連続の減少だった。マイナス幅も2019、20年度の2%台から大きく拡大し、70万円台まで下がったのは13年以来8年ぶり。コロナ禍の影響を強くうかがわせる結果となった。
産業別で最も高かったのは「建設」の107万9314円(同0.16%減、19社)で、「食料品・たばこ」が91万2804円(同0.95%増、16社)、「化学」の88万4416円(同0.49%増、32社)が続いた。逆に低かったのは「サービス」の49万7633円(同0.25%減、8社)、「運輸」の53万4252円(同32.51%減、16社)など。21産業のうち、前年を上回ったのは9産業、下回ったのは12産業だった。
調査対象は資本金10億円以上で従業員1000人以上の労組のある349社。