厚生労働省は9日、来春の高校・中学新卒者のハローワーク求人・求職状況を発表した。それによると、高卒は7月末時点で求人が約34万6000人(前年同期比2.9%増)、求職が約14万5000人(同10.3%減)となり、求人倍率は2.38倍(同0.30ポイント増)に上昇した。
高卒の求人倍率は人手不足を背景に11年から9年連続で上昇が続いたが、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大により、10年ぶりに2.08倍に低下した。しかし、求職者の絶対数が減少していることから、今年は再び上昇した。
中卒は求人が725人(同6.6%増)、求職が776人(同14.6%減)で、求人倍率は0.93倍(同0.18ポイント増)に上昇した。
ハローワーク経由の求人申し込みは6月1日から受け付けており、企業の選考・内定解禁は高卒が9月16日、中卒が来年1月1日。