経団連は6日、今春闘における中小企業の妥結結果の最終集計を発表した。それによると、従業員500人未満の370社の過重平均は4376円(前年比1.68%増)で、前年の1.70%増を0.02ポイント下回った。コロナ禍の長期化により、今年は大企業の場合も伸び率は1.84%で、大手、中小とも2%台を割り込んだ。
このうち、製造業236社では4633円(同1.75%増)、非製造業134社では3971円(同1.57%増)で、製造業は前年より0.06ポイント下回ったが、非製造業は同0.05ポイント上回った。
企業規模別では100人未満(122社)で4162円(同1.66%増)、100~300人未満(170社)で4267円(同1.65%増)、300~500人未満(78社)で4529円(同1.72%増)となった。100~300人未満の企業は前年の伸びを0.03ポイント上回った。
最も高かった業種は金融(4社)の5208円(同2.03%増)で、印刷・出版(6社)の5157円(同1.71%増)が続いた。それ以外の12業種は4000円台で、線維、商業、運輸・通信は3000円台だった。