経団連が30日発表した今春闘の大手企業妥結最終結果によると、会員130社の平均妥結額(加重平均)は月額6124円(前年比1.84%増)となり、前年の7096円(同2.12%増)を金額、伸び率とも下回った。2%を割ったのは2013年以来、8年ぶり。コロナ禍で先行きが見通せないことから、経営側の慎重姿勢が目立った。
このうち、製造業118社は6153円(同1.87%増)で、非製造業12社は5959円(同1.68%増)となり、いずれも2%を割り込んだ。最も高い業種は建設(7社)の1万1550円(同2.43%増)で、商業(2社)の8269円(同2.11%増)が続いた。製造業で最も高かったのは自動車(16社)の6937円(同2.05%増)だった。