全国求人情報協会が２１日発表した６月の求人広告掲載件数（週平均・職種別合計）は８３万３０２５件（前年同月比２８．７％増）で、昨年１１月以来８カ月連続で８０万件台が続き、コロナ禍の低迷から脱却していない＝グラフ。掲載件数は全盛期の６割程度で横ばいが続いている。
前年比は、昨年３月からコロナ禍で激減していることから、その反動で増えているが、回復には程遠い状態だ。職種別でみると、「サービス」の中で「飲食店スタッフ」が週平均７万９３５７件（前年同月比３６．０％増）、「調理スタッフ」は６万５６６０件（同３５．９％増）、「運搬・清掃・包装」は１０万３１６８件（同３８．１％増）、最も掲載件数が多い「販売」も１４万９３８０件（同１０．２％増）となっている。
雇用形態別では、全体の７割を占めるアルバイト・パートが同２２．５％増、このほか正社員が同４８．０％増、契約社員が同２２．０％増だった。
また、地域別では最も件数の多い関東・甲信越が同２４．５％増だったほか、北海道・東北は同５１．７％増、中部・北陸は同４１．２％増、近畿は同２２．４％増、中四国は同５３．０％増、九州・沖縄が同４９．１％増となった。
