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2021年7月15日

新型コロナ禍跳ね返して増収増益 パソナグループの21年5月期連結決算

 パソナグループが15日発表した2021年5月期連結決算によると、売上高は3345億4000万円(前期比2.9%増)、営業利益は199億4000万円(同88.5%増)、経常利益は203億7900万円(同99.1%増)、当期純利益が67億8400万円(同11.4倍)の増収増益となった。前年は地方創生事業に関連して固定資産の減損損失を計上したことなどから最終損益は大幅減益となったが、今年は減益要因がなくなった。配当は前期より11円増配し、1株あたり30円とした。

 売り上げでは主力の人材派遣は新型コロナウイルスの感染拡大による派遣需要の減少などで、1491億円(同1.5%減)と3年連続の減少となった。しかし、BPOサービス(委託・請負)が1140億円(同14.3%増)と大きく伸びたうえ、アウトトソーシングも378億円(同1.5%増)、人材紹介のキャリアソリューションも138億円(同3.4%増)と踏ん張り、HRコンサルティングなどの落ち込みをカバーした。

 通期見通しは、景気回復を見込んで売上高3500億円(前期比4.6%増)、営業利益200億円(同0.3%増)、当期純利益75億円(同10.6%増)の増収増益を予想、配当も30円を予定している。


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