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2021年7月14日

3.1%、28円の大幅アップで決着 最低賃金、政府の意向映した目安小委

n210714.png 厚生労働相の諮問機関、中央最低賃金審議会(藤村博之会長)の目安小委員会は14日、2021年度の最低賃金(最賃)の引き上げ幅を全国一律で3.1%アップの28円とすることを決めた。引き上げ幅は過去最高で、現在の全国平均902円から930円に引き上げられる。同委員会は昨年、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮して目安を示せず、最終的には0.1%アップの1円にとどまったが、今年は一転して大幅アップを決めた。

 今回、経営側は新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化を理由に現状維持を求め、大幅引き上げを求める労働側と鋭く対立したが、政府が「早期に1000円」を目指していることを背景に、最後は大幅アップで押し切った。これを受けて、都道府県ごとの審議会で引き上げ額を決定し、10月をメドに全国で新たな最賃が適用される。

 最賃は高い順からA~Dの4ランクに分かれ、現在、最も高い東京都は1013円、最も低い秋田県などは792円となっている。同委員会は今回、ランク別の目安は示さず、一律に28円アップを示した。目安通りに引き上げられた場合、全都道府県の最賃が800円以上になる。


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