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2021年7月 8日

倒産は3044件、負債総額6116億円 いずれも減少、東商リサーチ上半期調査

 東京商工リサーチが8日発表した今年上半期(1~6月)の企業倒産(負債1000万円以上)は3044件(前年同期比23.9%減)、負債総額6116億5900万円(同6.9%減)となった。コロナ禍の資金繰りが奏功して、件数は1990年上半期の2948件に次ぐ低水準。負債額も89年上半期の5505億円に次いで過去4番目の低さとなった。新型コロナ関連倒産は762件で、1月以降、6カ月連続で100件を超えている。

 産業別の件数では、飲食業を含むサービス業他が996件で最も多く、建設業の527件、卸売業の412件、小売業の368件などが続いている。大型倒産は東京商事(ホテル経営)の負債額1005億円、F-Power(電力小売)の465億円など。

 一方、負債額1000万円未満の倒産も236件(同21.8%減)で、2年ぶりに200件台に減少した。コロナ関連倒産は46件。最多業種はサービス業他の109件だった。

1000店舗以上が減少、居酒屋チェーン14社

 同社が8日発表した大手居酒屋チェーンの上場14社の店舗数は3月末で6152店となり、コロナ前の19年12月時点の7200店から1048店、14.5%減少したことがわかった。政府は12日に東京都をまん延防止等重点措置から緊急事態宣言に切り替えるが、当面は酒類提供を伴う飲食店舗の減少は避けられず、同社は年末までに5000店半ばまで減少する可能性があると予想している。


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