エン・ジャパンが16日発表した5月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1594円で、前月比0.3%増、前年同月比0.6%増となった。前月比は3カ月ぶりプラス、前年同月比は7カ月連続のプラス。7月契約更新のタイミングに向けてオフィスワーク系の後任募集案件が増えたこと、コロナ禍で企業のDXなどシステム開発関連需要が拡大したことなどが要因。
職種別(大分類)では、最大規模の「オフィスワーク系」が1561円(前年同月比0.6%増)、「IT系」が2318円(同2.1%増)、「技術系」が1903円(同3.9%増)、「医療・介護系」が1327円(同2.2%増)など、7職種のうち「その他」を除く6職種で上昇した。
地域別では関東が1680円(同1.3%増)、東海が1391円(同3.3%増)、関西が1419円(同1.7%増)と3地域ともプラスだった。
三大都市圏以外では、北海道が1366円(同13.3%増)、東北が1238円(同3.1%増)、北信越が1156円(同5.1%減)、中国・四国が1228円(同2.6%増)、九州・沖縄が1226円(同2.3%増)となり、北信越以外はアップが続いている。
一方、ディップが同日発表した三大都市圏の平均派遣時給は1495円(同3.7%増)。リクルートが15日発表した平均派遣時給は1725円(同1.8%増)だった。