経団連が11日発表した今春闘の中小企業回答状況(第1回、従業員500人未満、加重平均)によると、妥結企業212社の平均は4444円(前年同期比1.72%増)となり、昨年と同率だった。うち、製造業143社の平均は4647円(同1.76%増)、非製造業69社の平均は4110円(同1.64%増)でコロナ禍の影響を受けた非製造業の低迷が目立った。
ただ、業種別で最も高かったのは非製造業の金融で6716円(2社、同2.81%増)。次いで印刷・出版の5636円(4社、同1.75%増)、化学の5457円(10社、同1.99%増)が続いた。
経団連が5月28日に発表した大手企業89社の平均妥結額(第1回、加重平均)は6040円(同1.82%増)で、昨年の6745円(同2.03%増)より妥結額、伸び率ともに下回っている。うち、製造業82社は6242円(同1.88%増)、非製造業7社は4869円(同1.42%増)となっている。