ニュース記事一覧へ

2021年6月 7日

6月の内定率71.8%に急上昇 過半数はまだ就活継続、ディスコ

 ディスコが7日発表した来春卒業予定の大学生の就職内定率(速報)は1日時点で71.8%となり、前年同期を7.8ポイント上回った。1カ月前の5月1日の58.4%から13.4ポイント上昇した。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で多くの企業が採用活動を後ろ倒ししたが、今年はコロナの影響のなかった20年卒の71.1%をも上回っている。

 しかし、内定を得た学生のうち、就職先を決定した人は43.1%に過ぎず、内定を得た人と未内定の人を合わせた52.5%が就活を継続中。未内定者が内定を得る見通しについては、「近々もらえる見通し」が10.5%に過ぎず、「選考中の企業はあるが、内定が出るかどうかはわからない」が53.1%で最も多く、「選考中の企業もなく、見通しが立っていない」も20.4%を占めている。7割以上がまだ先の見えない状況に置かれていることから、同社は「今後、内定率が伸び悩む可能性もある」と予想している。

 調査は1~6日に実施、大学4年生と大学院生の「キャリタス就活2022」モニター1217人から回答を得た。

 一方、リクルートが同日発表した「就職プロセス調査」でも、1日時点の内定率は68.5%で、昨年5月15日時点の56.9%、同年6月12日時点の65.3%を上回り、前倒しの傾向をみせている。マイナビが同日発表した「大学生活動実態調査」でも5月末時点の内定率は59.9%で、前年同期比11.9ポイント増だった。


【関連記事】
企業の22年大卒面接・選考解禁
内定早出し目立つも、就活継続が多数(5月31日)

PAGETOP