ディップは26日、コロナ下における潜在看護師の就業促進を図るため、厚生労働省が運営している医療人材向け求人情報サイト「医療のお仕事 Key‐Net」に掲載されているワクチン接種関連の求人情報を、同社が運営する看護師紹介サービス「ナースではたらこ」などの登録者へ提供する、と発表した。
厚労省の同サイトは昨年6月に開設したが、新型コロナの感染の勢いが止まらないうえ、3月から本格化したワクチン接種で接種会場の人手不足も深刻になっている。「ナースではたらこ」の登録者に3月、アンケート調査を実施したところ(回答者1545人)、18.6%が「応募したい」、44.9%が「内容・条件次第では応募したい」と回答しており、あわせると63.5%に上った。
具体的な声として、「子育て中で、短時間でもできる仕事なら携わりたい」という希望がある一方で、「ワクチンの扱いや自身の感染リスク対策のサポートがあれば」「アナフィラキシーショックなど、緊急事態が発生した場合の対応体制があれば」といった不安もあり、同社ではこうした条件面などを丁寧に説明することで、潜在看護師の掘り起こしの一助になるとみている。