メイテックグループが11日発表した2021年3月期連結決算(日本基準)によると、売上高は966億2600万円(前期比4.3%減)、営業利益は102億3400万円(同20.8%減)、経常利益は103億600万円(同20.6%減)、当期純利益は70億2800万円(同22.7%減)の大幅な減収減益となった。新型コロナウイルスの感染拡大によるエンジニアの稼働率・稼働時間の低下が最大要因で、売上高が過去最高の1000億円の大台を達成した前年から一転、11年ぶりの減収決算となった。
期末配当は1株当たり115円50銭とし、中間配当の68円50銭と合わせて年間184円(前期202円)の減配とする。
単体の売上高ではメイテックが714億5200万円(同5.1%減)、メイテックフィルダーズが213億800万円(同0.4%減)となり、メイテックの落ち込みが目立った。3月末のエンジニア数はメイテックが7281人(同131人増)で、年間稼働率は90.4%(同6.0%ポイント減)、メイテックフィルダーズが3394人(同534人増)、稼働率85.0%(同10.3ポイント減)となり、前年と同様にどちらもエンジニア数は増えたものの、稼働率は大きく低下した。
今回も、コロナ収束の先行きが不透明なため、通期見通しはとりやめ、半期見通しのみを開示した。それによると、売上高518億円(前年同期比10.0%増)、営業利益52億円(同6.6%増)、経常利益52億円(同6.0%増)、中間利益35億円(同11.5%増)の増収増益を予想。中間配当は77円50銭(同9円増)としている。
決算説明会と質疑応答はウエブ会議システムで行われ、國分秀世社長は...
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