アデコは28日、「緊急事態宣言下のテレワーク実態調査」を発表した。25日から実施された3回目の宣言の前に、過去2回の宣言時と今回のテレワーク予定を比べたもの。今回の宣言対象となった4都府県に対して、政府は「7割のテレワーク」を要請している。
1回目(昨年4月16日~5月25日)では、テレワークの全社的な実施企業は42.3%、部分実施企業は30.2%、実施しなかった企業は27.5%。これに対して2回目(1月7日~2月28日)では各35.2%、36.0%、28.8%となり、全社的実施企業は7.1ポイント減少した。
企業規模でみると、全社的実施企業は従業員1000人以上で41.3%なのに対して、同1000人未満では28.9%と12.4ポイントも差が出た。
今後の実施予定を聞いたところ、導入済み企業では「今後、拡大予定」が13.6%、「現状維持」が28.4%、「縮小・廃止予定」が14.9%。導入していない企業のうち「今後も導入予定はない」が19.5%などとなった。導入企業の4割に対して、予定なしと縮小・廃止を合わせると3割を超えており、テレワークに対する姿勢の違いが浮き彫りとなった。
調査は3月26日~31日に実施、企業の人事・総務担当者1496人から回答を得た。