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2021年4月14日

増収増益と減収減益の割合が拮抗 21年度業績見通し、帝国データ

 帝国データバンクが14日発表した「2021年度の業績見通しに関する企業調査」によると、「増収増益」を見込んでいる企業は27.4%で、1年前より13.9ポイント増え、「減収減益」を見込んでいる企業は26.0%で同18.4ポイント減となり、両者がほぼ拮抗する見通しとなっていることがわかった。1年前は新型コロナの感染拡大で悲観的見通しが急増したが、今回は感染収束を見込む企業が多かった。しかし、3月以降は変異ウイルスの爆発的拡大もあり、予断を許さない事態となっている。

 業種別では、増収増益見通しで最も多いのが自動車など「輸送用機械・器具製造」の40.4%で、「飲食店」の39.0%、「放送」の37.5%、「人材派遣・紹介」の36.5%などが続いている。逆に、減収減益見通しで最も多いのは「各種商品小売り」の38.1%、「繊維・繊維製品・服飾品製造」の37.7%、「建設」の35.8%など。

 業績見通しの上振れ材料としては、「感染症の収束」の45.6%と「個人消費の回復」の42.9%が最も多く、下振れ材料としては、「感染症の拡大」の54.7%、「個人消費の低迷」の35.4%が多かった(複数回答)。コロナ禍に対して強気、弱気の見通しが併存していることがうかがえる。

 調査は3月18~31日に実施。全国2万3703社のうち1万1261社から有効回答を得た(回答率47.5%)。業績見通し調査は今年で13回目。

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