エン・ジャパンが14日発表した3月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1595円で、前月比1.1%減、前年同月比1.8%増となった。過去最高となった2月から水準を下げ、前月比は3カ月ぶりのマイナス、前年同月比は5カ月連続のプラス。同社によると、新型コロナウイルスの感染が広がる都市部以外の介護系案件の増加が全体を引き下げる要因となった。
職種別(大分類)では、最大規模の「オフィスワーク系」が1539円(前年同月比2.8%減)と低迷が続いており、「医療・介護系」も1298円(同0.9%減)だった。しかし、「IT系」が2261円(同0.6%増)、「技術系」が1891円(同4.2%増)、「営業・販売・サービス系」が1508円(同0.1%増)と"健闘"している。
地域別では関東が1685円(同1.8%増)、東海が1413円(同3.2%増)、関西が1434円(同2.6%増)となり、3地域ともプラスだった。
三大都市圏以外では、北海道が1423円(同16.3%増)、東北が1273円(同8.0%増)、北信越が1301円(同10.7%増)、中国・四国が1299円(同7.8%増)、九州・沖縄が1294円(同8.0%増)となり、2月からの大幅アップが続いている。
一方、ディップが同日発表した三大都市圏の平均派遣時給は1486円(同0.5%増)だった。