帝国データバンクが2日発表した2020年度「飲食店の倒産動向調査」によると、倒産件数は715件で、過去最高だった19年度の784件に続いて2年連続の700件超えとなった。11年度の732件に次いで過去3番目の高水準だったが、昨年12月~今年2月は営業時間短縮の協力金効果などもあり、件数は大きく減少した。
業態別では、「酒場・ビアホール」が過去最多の183件。次いで「中華・東洋料理店」が99件、「西洋料理店」が92件、「日本料理店」が67件となった。負債規模では「5000万円未満」が562件と圧倒的に多く、中小・零細店舗がコロナ禍の影響を最も強く受けたことをうかがわせる。
調査対象は法人・個人の飲食事業者で、法的整理かつ負債1000万円以上。