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2021年3月31日

転職市場活発、手数料収入伸びる 厚労省の19年度職業紹介事業報告

 厚生労働省が31日発表した2019年度「職業紹介事業報告」(2万6174事業所)によると、民営の新規求職申し込み件数は約2023万件(前年度比17.6%増)、常用求人数は約878万件(同14.8%増)、就職件数は約73万件(同0.6%増)となった。手数料収入は約5874億円(同8.4%増)と10年連続の増加となり、19年度までは転職市場の拡大が続いている。

 有料紹介による常用労働者の就職件数を職業別にみると、「一般事務」が7万919件(同6.9%減)と最大だったが、「介護サービス」が6万3260件(同64.8%増)、「看護師」も5万6442件(同7.7%増)、「営業」が5万5590件(同7.6%増)。慢性的な人手不足が続く介護、医療分野の伸びが目立った。

 一方で、今回の事業報告には表れていないが、20年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて大幅に減少しており、転職市場の急伸は19年度までで止まったとみられる。


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