全国求人情報協会が25日発表した2月の求人広告掲載件数(週平均・職種別合計)は88万3421件で、前年同月に比べ46.3%減となった。昨年4月に新型コロナウイルス感染拡大の影響で大幅に落ち込んでから、一進一退を続けて丸1年が経過。依然として、回復の兆しはみえていない。
職種別でみると、「サービス」の中で「飲食店スタッフ」が同69.1%減、「調理スタッフ」は同62.6%減、「運搬・清掃・包装」は同38.3%減、最も掲載件数が多い「販売」も同50.3%減と大きな前年割れが続いている。第2次緊急事態宣言の延長が響いた。全職種の中で唯一、「医療・福祉サービス」が同9.0%減で減少幅が小さい。
雇用形態別では、全体の7割を占めるアルバイト・パートが同50.7%減、このほか正社員が同36.2%減、契約社員が同48.0%減だった。
また、地域別では全国6ブロックすべてが同39.0%から50.9%の減少となっており、マイナス幅は前月よりも拡大した。
調査は、全求協が主要15社から週ごとの広告データの提供(派遣・職業紹介を除く)を受け、再集計して週平均値を算出している。