厚生労働、文部科学両省は19日、今春卒業の大学生らの就職内定状況(2月1日現在)を発表した。それによると、大卒の内定率は89.5%(前年同期比2.8ポイント減)と前年を下回った。これまで4年間は90%台に達していたが、16年3月卒以来5年ぶりに90%を切った。
しかし、昨年12月時点の82.2%(同4.9ポイント減)からは下落幅が縮小しており、終盤に来て企業側の採用意欲が高まったようだ。調査は大学、短大など112校の6250人を対象に実施した。
内訳は国公立が92.3%(同1.2ポイント減)、私立が88.6%(同3.3ポイント減)で、短大が82.7%(同6.6ポイント減)、高等専門学校が97.1%(同2.9ポイント減)。
大卒の男女別では、男子が88.1%(同2.9ポイント減)、女子が91.2%(同2.6ポイント減)。文理別では文系が88.9%(同3.3ポイント減)、理系が92.1%(同0.9ポイント減)。
地域別では北海道・東北の90.9%(同1.7ポイント減)が最高で、関東も90.8%(同3.2ポイント減)と9割を超えている。近畿は89.7%(同4.0ポイント減)、中部は88.0%(同3.4ポイント減)、中国・四国は87.7%(同0.6ポイント増)、九州も86.5%(同1.3ポイント減)と9割台には届いていないが、中国・四国だけは前年を上回った。